【特集】名古屋デザインDO2008 Vol.7 受賞作品の魅力に迫る「銀賞/腐る食品表示 〜Fresh Label〜」
2009年01月10日
銀賞・リンパンソン賞を受賞した「腐る食品表示 〜Fresh Label〜」は、現代人の食問題に対する意識の高さを感じさせる作品ではないでしょうか?実際にスーパーで腐る表示が変化してしまった場合の売れ残りの懸念など、まだ課題は残されていると評価されていますが、鮮度が重要視されるレストランや家庭などの場所では活用することができるのではないでしょうか?実際に実用化されれば食の環境が変わる事は間違いなさそうですね。作品の詳細は以下よりご覧下さい。


タイトル
腐る食品表示 〜Fresh Label〜
コンセプト
食品に対する安全意識の高まりとともに、多くの人が食品表示を注意深く見るようになりました。しかし、そこに書かれていることが食品の本質でしょうか?例えば消費期限が切れた食品はゴミとして廃棄されます。しかし実際には期限が切れた瞬間に腐るのではなく、食材が死んだ時から徐々に腐るのです。温度条件次第では期限が切れても食べられる場合もあります。私は食品への有難みを希薄にさせる消費期限文化に疑問を感じます。この作品は食品の傷み具合に応じて変化する食品表示です。時の象徴である砂時計をモチーフとし、食品が傷むにつれて砂模様が下へと移動します。砂が下に溜まるとバーコードが読み取れなくなり、売買できなくなります。食品の鮮度が直に反映されるので偽装が難しく信頼できます。構造は食品情報を印刷した層とアンモニアに反応して変色する特殊インクを印刷した層の2層構造で、特殊インクは紫キャベツの色素を原料とするので安全です。
審査員コメント
ラベルの砂時計の形がシンプルでスマートであり、わかりやすい。いまの時代性を反映した実用性のあるアイデアで、食の安全を守る解決策として優れている。ただ、食品の鮮度がラベルに視覚的に表示されることで、鮮度の落ちた商品を敬遠し、かえって売れ残りが増えてしまうという、作者の趣旨と相反する結果を招くおそれもある。また、人間が本来持っている、安全かどうかを見分ける能力がうすれてしまうのではないかという疑問も感じる。
デザイナープロフィール
弘田 猶樹/Naoki Hirota生年:1983年
性別:男性
国籍:日本
職業:企業内デザイナー/京セラ株式会社
学歴: 京都精華大学 芸術学部デザイン学科 プロダクトコミュニケーションデザイン専攻 卒業
受賞歴:2005年/京都式戦略デザイン 最優秀賞
2007年/札幌スタイル2006 デザインコンペティション 優秀賞
2008年/SUSアルミニウムアワード2008 入賞
活動暦/京都精華大学在籍時に井尻雄己、高橋孝二、弘田猶樹によるデザインチーム、TO-GENKYOを結成。
共同制作者:井尻雄己/Yuki Ijiri 高橋孝二/Koji Takahashi
記載情報はNAGOYA DESIGN DO! 2008より引用
WEB:DESIGN DO!
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